日本時間午前2時から始まったWWDC23のKeynote
全体の流れや発表された物は一先ず置いて、全編を2回見た個人的感想として昨日も書いた事ですが、壁を打ち壊せなかった。というのが正直な感想です。勿論、新製品やアップデート、新技術はあって中身が無かったという事では無いわけですが、Appleとしてここ何年も続く「焼き直しと繰り返し」が行われました。それでは注目点が無かったのかと言われればそんな事は無く、1点だけ今後これがどう活かされるかが非常に楽しみの物がありました。
Hardware
このラインナップ。これ良い事と見るか、悪い事と見るか。正直CPU性能や価格帯を考えると重複、食い合いの状況なのは間違いありません。Keynoteの最初の方で「MacBook Airは一番売れている」との言葉がありしたが、それは当然の事。これだけ差が無いのなら安く小型を求めるのが普通でしょう。
デザインもAirの特徴でもあるクサビ型から戻したり大きくしたりと、ジョナサン・アイブというデザインの柱が社内に無くなった事で、ここまでブレるのかというのを感じます。
OS
MacOSにゲームが帰ってきた。懐かしいねぇ。ただ今更ゲーミングPCを持ってる人がMacでゲームするんだろうか?新たに始める人にはいいかもしれないけど、どうだろう?
それ以外は新機能の大バーゲン。コレ使う人居るの?と思う物だらけの為に進む旧ハードの足切り。多機能化・肥大化・大容量化に改悪と、誰のためのアップデートとなりそうです…Appleの為ですね。
Vision Pro
出てきたぞ革新的な製品!! と一部の方はなりそうですが、そんな革新的でも何でも無い。ただし、今まで出てきた製品は纏まっておらず本当に高いだけのガラクタだった。そこは流石Apple不要な物は捨てて美しくシンプルに仕上がっている。
さて、Vision Proですが使うのは一体誰だ?確かにモニターを複数にし作業効率を上げられるだろうが、その為にアノ装置を顔につけて何時間も作業をするだろうか?ましてや価格を考えたら27インチの4Kモニターを複数台買う方がコスト的にも優れていないだろうか。
ではコンシューマユーザーにはどうだろう。製品の価格を考えるとこれも中々難しいのは無いかと思える。勿論、今後の進化を考えると重要な一歩を踏み出したと言えるが、製品としてリリースをした以上販台売数が重要になってくる。Appleも慈善事業では無いので研究も含めてある程度は「売れなくても続ける」可能性があるが、それはAppleが儲かっている状況が続いていればという前置きがつく。
来年の後半から販売開始との事なので、まだまだこれからブラッシュアップが行われるだろうから、販売開始までの進化を楽しみにしよう。
最後に今回のKeynoteで気になった1点
これは上記のVision Proに内蔵される「R1」チップ。Vision Proの中での役割としてはリアルタイムのセンサー処理やM2チップの補助的役割を行う為に設計をされた様ですが、このR1チップがiPhoneやMacにも搭載され、リアルタイムのキーボードやトラックパッド以外での入力や動作を処理して反映できる様になると、PCやスマホのブレイクスルーが起きるのでは無いかと思っています。
それにしてもKeynoteで喋る人をコロコロ変えたり背景を変えたり、これ必要か?